能美市泉台町の九谷陶芸村の女性スタッフでつくる団体「やまぼうしレディース(YBL)」が同市の辰口温泉と初めてコラボし、九谷焼の招き猫「ちょこ風呂ゆっきー」を作った。十二、十三両日に同温泉で開かれる「ウルトラアート七夕縁日」で各日限定二十体を販売する。(世古紘子)

 YBLが昨夏から、いしかわ動物園で飼育されているユキヒョウをモデルに手掛ける「ゆっきー」シリーズの一つ。今回は縁日を主催する市がコラボを提案し、YBLが「陶芸村と辰口温泉のPRのためなら」と快諾。シリーズは今まで陶芸村限定で販売されていたが、ゆっきーが初めて外に“出張”する。

2014-07-13_210356

ちょこ風呂ゆっきーは、水色の手ぬぐいを肩に掛けたゆっきー(高さ六センチ)がおちょこ(直径五・五センチ、高さ三・五センチ)の風呂に漬かる姿を表現。ゆっきーの頬にはいつもと違う赤いハートが描かれ、体の模様も一つだけ温泉マークになっている。体内には辰口温泉の由来を記したしおりも入れる。

 おちょこは、ゆっきーを出せばそのまま使える。色は全五種類で九谷焼に使われる赤(ピンク)、黄、緑、紫、紺青の「九谷五彩」を一色ずつ用いた。中をのぞくとゆっきーの頭部と「HAPPY」など手描きの絵と文字が見える。

 田中洋栄(ひろえ)代表(44)らは「来場者に九谷焼や辰口温泉を知ってもらえたら。今後は、市内各地域の親善大使としてゆっきーを外に出していきたい」と話している。

 一体二千五百円で、縁日は午後五~九時。ゆっきーのオリジナルうちわ(三百円)や手ぬぐい(千円)も販売する。

* 温泉とコラボした陶芸作品は、温泉客には人気があるでしょうね。陶芸のよさが伝わるユニークな企画ですね。